Clash for Androidで最初に確認する画面と用語
Clash for Androidをインストールした直後は、アプリを起動するだけでは通信経路が変わらないことがあります。まず確認したいのは、購読を登録するProfiles、読み込んだ設定を選択するCurrent Profile、実際に通信を中継するProxy、そして接続先を変更するProxy Groupsの四つです。アプリのビルドや日本語化の状態によって表示名は多少異なりますが、「購読を追加する場所」と「現在有効なプロファイルを選ぶ場所」は分けて考えると迷いにくくなります。
ここでいう購読 URLは、プロバイダが発行する設定取得用のアドレスです。URL の中にユーザー識別子や有効期限付きトークンが含まれていることが多いため、スクリーンショットやチャットへそのまま貼り付けないでください。第三者に知られると、契約中のノードを無断で利用されたり、通信量の上限に早く到達したりする可能性があります。Clash for Androidで表示されるノード名は購読元が配信する情報なので、アプリ側で自由に作成した名前とは限りません。
Android版では、一般的なデスクトップクライアントのように OS のプロキシ欄へポート番号を入力するより、アプリがVPNサービスとして通信を捕捉する構成が中心です。初回の接続時には Android の「VPN接続を許可しますか」という確認が出ることがあります。これは購読サービスへの許可ではなく、端末内の通信をClashのコアへ渡すためのシステム権限です。提供元が信頼できるアプリであることを確認したうえで、内容を理解して許可してください。
購読 URL を Clash for Android に追加する
まず契約先の管理ページまたはメールから、Clash、Clash Meta、Mihomo向けと明記された購読 URLをコピーします。ブラウザで開いて設定ファイルの本文が表示される形式もありますが、Clash for AndroidではURLを保存して定期的に更新できる形式のほうが扱いやすいです。取得形式が複数ある場合は、一般的な Clash YAML、または利用中のコアが対応している形式を選びます。WireGuard、VLESS、VMessなど、接続方式を自分で推測して別形式を選ぶのではなく、プロバイダの案内を優先してください。
- Clash for Androidを開き、Profilesまたはプロファイル管理画面へ移動します。
- 右上の追加ボタン、または「+」に相当する操作を選びます。
- 購読 URL を入力欄へ貼り付け、必要なら表示名を付けます。
- 保存、取得、またはDownloadに相当するボタンを押します。
- ダウンロードが完了したら、作成されたプロファイルをタップして有効化します。
表示名は「自宅回線」「仕事用」「旅行用」のように、あとから見ても用途が分かる名前にすると便利です。同じ契約を複数端末で使う場合でも、端末ごとに別の購読を作りすぎると、どれが最新なのか分からなくなります。URLを保存した後は、入力欄にトークンが残ったままになっていないか、共有履歴やクリップボードに機密情報が残っていないかも確認しましょう。
プロファイル更新と現在設定の切り替え
購読を追加しただけでノード一覧が新しくなるとは限りません。Profiles画面で対象の購読を選択し、更新アイコン、リロード、またはUpdateに相当する操作を実行します。更新処理では、Clash for AndroidがURLへアクセスして設定を再取得し、ノード、プロキシグループ、ルール、DNSなどを含む新しい内容を保存します。更新後にファイル名や表示名が同じでも、内部のノード情報だけが変わっている場合があるため、前回の一覧と完全に同じでなくても異常とは限りません。
更新が終わったら、必ずそのプロファイルをCurrent、Active、または選択済みの状態にします。ダウンロード済みのプロファイルと、現在コアが読み込んでいるプロファイルは別物です。複数の購読を登録している端末では、古いファイルをタップしたまま「更新できた」と思い込むケースが特に多くあります。画面上でチェックマークやハイライトが付いている項目を確認し、必要ならアプリを一度閉じて再起動し、現在の設定が維持されるかを確かめてください。
更新失敗の原因は、URLの期限切れ、契約の通信量超過、HTTPS接続の失敗、プロバイダ側の一時障害、端末の省電力制限などです。エラー表示が「404」ならアドレスや発行状態、「403」なら認証やアクセス制限、「timeout」ならネットワーク経路やサーバー応答を疑います。Wi-Fiとモバイル回線を切り替えて同じ更新を試すと、端末側か購読提供側かを切り分けやすくなります。
実際に更新してノード一覧を確認する手順
ここでは操作を一度通して確認します。最初に端末のブラウザで通常のウェブページが開けることを確認し、Clash for AndroidのProfiles画面で対象プロファイルを表示します。更新操作を押した直後に、画面の時刻、進行表示、エラー文を確認してください。成功したら、プロファイルの詳細を開いてノード数とProxy Groupsの構成が変化しているかを見ます。ノード名だけで判断せず、グループの中に実際の候補が並んでいることが重要です。
- 更新前に現在のプロファイル名と最終更新時刻を記録します。
- 購読項目の更新ボタンを押し、完了するまでアプリをバックグラウンドへ送らないようにします。
- 更新後にプロファイルを再選択し、コアの再読み込みまたはReloadを実行します。
- Proxy Groupsを開き、目的のグループに複数ノードが表示されることを確認します。
- ログまたはConnectionsを開き、選択したノードへ新しい接続が出るか確認します。
途中でエラーになった場合は、URLを何度も連続送信しないでください。購読サービスによっては短時間の連続取得を制限することがあります。まず通信状態を戻し、正しいURLをコピーし直し、端末の日時が大きくずれていないかも確認します。証明書の検証は端末時刻に影響されるため、日付やタイムゾーンが不正だと、URL自体が正しくてもHTTPS取得に失敗することがあります。
Proxy Groups で使いたいノードへ切り替える
プロファイルが有効になったら、次はProxy画面またはProxy Groups画面を開きます。ここには「Proxy」「GLOBAL」「自動選択」「Fallback」など、購読元が設定したグループ名が並びます。実際にノードを変更する場合は、最上位の通信グループを開き、その中から利用したいノードをタップします。ノード名をタップして色やチェック表示が変われば、通常はそのグループの選択先が更新されています。
Select型のグループはユーザーが明示的にノードを選ぶ方式です。URL-Testや自動選択型は、測定URLへの応答時間や失敗状況を基に候補を変更するため、手動で選んだノードが後から別のノードへ変わることがあります。特定の地域やサービスで挙動を固定したいときはSelectを使い、速度を優先して細かな変更を任せたいときは自動選択を使う、という考え方が分かりやすいでしょう。
グループが入れ子になっている場合、上位グループで「自動選択」を選んでも、その下位グループが別のノードを参照していることがあります。切り替え後に期待した出口にならないときは、上から順に各グループを開き、最終的に実ノードへ到達する経路を確認してください。アプリによっては変更結果が即時保存されず、画面を戻ったときに反映されることもあります。通信確認の前に、再度グループ画面を開いて選択状態を確認すると安全です。
- 手動選択:接続先を自分で固定し、検証結果を再現しやすい。
- 自動選択:速度や応答性を優先できるが、出口が変わる可能性がある。
- Fallback:現在の接続が失敗した場合に別候補へ移る構成で、常に最速とは限らない。
- DIRECT:Clashのプロキシを通さず直接接続する選択肢で、検証時の比較に使える。
VPNモード、Mode、DNSを確認して通信をテストする
ノードを選んでも通信が変わらない場合、最初に確認するのはClash for Androidのサービス開始状態です。メイン画面のスイッチをオンにし、AndroidのVPN許可ダイアログが出たら内容を確認して許可します。通知領域にVPNキーのアイコンが表示される端末もあります。VPNアイコンがなく、Clashの接続数も増えない場合は、ノードではなくサービス自体が開始されていない可能性が高いです。
次にModeを確認します。Ruleモードは設定されたルールに従って通信をProxy、DIRECT、REJECTなどへ振り分けます。Globalモードは多くの通信を選択中のプロキシへ送るため、動作確認には分かりやすい一方、ローカルサービスや銀行アプリなどが想定外の経路になることがあります。Directモードではプロキシを使わないため、ノード切替の確認には適しません。普段の運用はRuleモードに戻し、検証時だけGlobalまたは特定のテストルールを使う方法が安全です。
通信確認は、単にウェブページが開くかだけでなく、ClashのConnectionsやログを同時に見るのがポイントです。ブラウザでテストページを開き、接続先ホスト、使用グループ、最終的なノードを確認します。ページが表示されても、画像やAPIだけがDIRECTになることがあります。DNSエラー、TLSエラー、タイムアウトが出た場合は、同じノードで何度も再試行する前に別ノード、別回線、別モードを順に比較してください。
購読追加とノード切替で起きやすい問題
購読は成功したのにノードが表示されない
まずプロファイルが選択済みかを確認し、その後にコアのReloadを実行します。取得したファイルが空、またはプロバイダがClash向けではない形式を返している場合もあります。詳細画面でProxy Groupsやproxiesに相当する項目が存在するかを見てください。ノードが数件だけ表示される場合は、購読側の地域フィルターや期限の影響も考えられます。
ノードを変えてもサイトが開かない
ノード選択だけでなく、VPNサービスが動いているか、ModeがDirectになっていないかを確認します。Androidのバッテリー最適化がClashを停止させる端末では、アプリを閉じた後だけ通信が直結へ戻ることがあります。Clash for Androidをバッテリー最適化の対象外にし、バックグラウンドVPNの許可を確認すると改善する場合があります。
更新時に403や404が出る
403はアクセス権、契約状態、取得回数制限、地域制限など、404はURLの失効やパスの変更を示すことが多いです。古い購読URLを編集して直そうとせず、契約先の管理ページから新しいURLを再発行してください。更新中だけ別VPNや広告ブロッカーを停止すると成功する場合もありますが、セキュリティ製品を無効化する際は環境のルールに従ってください。
よくある質問
購読を追加した後、毎回手動でノードを登録する必要がありますか?
通常は必要ありません。購読を更新すると、プロバイダが配信するノードやグループがまとめて更新されます。ただし手動で作ったローカル設定や名前変更は、更新時に消えることがあります。自分で追加した設定を残したい場合は、対応しているMerge、Override、またはローカル設定機能を使い、購読本文を直接編集しない運用にしてください。
選択したノードはいつまで維持されますか?
手動選択の維持期間は、プロファイル更新時のノード名変更、グループ構成の変更、アプリのデータ消去などに左右されます。同じ表示名でも内部識別子が変わると選択が初期化されることがあります。重要な用途で使う場合は、更新後に選択状態と実際の接続先を確認してください。
Androidの画面を消すとプロキシが止まります。どうすればよいですか?
Androidの省電力機能がVPNアプリを停止している可能性があります。Clash for Androidをバッテリー最適化の対象外にし、バックグラウンド実行、通知、VPN常時接続に関する設定を確認します。端末メーカー独自の自動起動制限もあるため、標準設定だけでなくバッテリー管理画面も確認してください。
Androidでの購読登録とノード切替だけを見ると、古いClash系アプリは手順が単純に見える一方、更新状態やVPN権限を画面ごとに確認しにくく、設定形式の違いで再読み込みに失敗することがあります。一般的なVPNアプリも接続ボタンは分かりやすいものの、複数プロファイルやProxy Groupsの切替、ログによる経路確認が十分でない場合があります。その点、Clash V.COREは購読プロファイル、ノード選択、ルールモード、接続ログを一つの流れで確認しやすく、Androidで「どの設定が実際に使われているか」を追跡できます。今回の手順を安定して再現したい方は、対応端末と配布情報を確認したうえでClash V.COREのダウンロードページから入手してください。
// エディターズ・チョイス
Clash V.CORE — Androidの購読管理を整理
購読の更新からノード選択、通信ログの確認まで、毎日のプロキシ運用を分かりやすく整えます。
- 購読プロファイルを用途別に管理
- Proxy Groupsからノードを素早く切替
- RuleとGlobalを状況に応じて変更
- 接続ログで実際の経路を確認
- AndroidのVPN運用をまとめて整理