なぜ「画面だけ」の記事が必要か

Mihomo/Clash Meta 系ドキュメントの多くは、proxiesproxy-groupsurl-test といった設定ファイル側から説きますが、提供者の購読を取り込んだ直後は、まず Proxies 一覧でレイテンシーを更新し、ポリシーグループのセレクターから手動ノード選択したいという検索意図が先に立ちます。Clash Verge Rev はその操作をグラフィカルに寄せやすく、YAML を読まなくても日々の切替だけ回せる状態を作れるのが利点です。本稿はその画面専用の並び順を明示します。

Windows 11 版で同じ観点の手順をまとめた Clash Verge Rev(Windows 11)のワンクリック測速とポリシーグループ編 と対になる位置づけです。OS が違っても Proxies と Connections の読み方は共通なので、職場と自宅で OS をまたぐ場合は相互参照してください。クラウド提供者の自動更新だけに頼ると一覧が未更新のまま測定できるため、自分で再測する習慣が重要になります。

Verge Rev の画面の見方(Apple Silicon Mac)

Apple SiliconM1/M2/M3/M4 など)では、Verge を ARM64 ネイティブで動かせる構成が一般的です。メニューバーのアイコンからウィンドウを開き直す運用になりやすいので、「コア稼働ランプ」「現在のモードRuleGlobalDirect)」「システムプロキシおよび TUN のトグル」を最初に並べて確認すると、その後の 遅延測定 が迷子になりません。初回セットアップや Gatekeeper/ネットワーク拡張まわりは Apple Silicon Mac での Verge Rev 導入と購読取り込み を先に完了させてください。

macOS 特有の論点として、対象アプリがシステムプロキシを参照するかだけでは足りず、Electron 製や独自ネットワークスタックのアプリが素通りする場合は TUN(仮装インタフェース経由のキャプチャ)が必要になります。その切り替えだけで Proxies で選んだ結果が体感とズレるため、レイテンシーが綺麗でも実サイトが繋がらないときはモード変更とセットで確認します。競合となるほか VPNが「システム設定 → VPN」とメニューバー両方に残っているとルートが奪われがちです。複数レイヤーを同時オンにしないのが鉄則です。

「購読は取れたがコアだけ止まっている」「別プロファイルがアクティブのまま」といった状態では ワンクリック測速 が全部タイムアウトに見えます。ウィンドウ左側または上部のダッシュボード相当で稼働インジケーターを見てから Proxies に進むと、結果の読み間違いが激減します。バージョン差で語が英語/日本語混在でも、画面上の並びだけ追えれば足ります。

用語:画面上の「プロキシ」リストには末端ノードポリシーグループが混載されることがあります。selector/url-test/fallback などのタイプラベルが付いている箇所は、触る順序と親子関係を整理する視覚的な手がかりになります。

遅延測定:一括テストと表示の読み方

多くのビルドで Proxies タブ、またはリストのヘッダ近くに「Latency」「Check」「ピング」「一括測速」などのコントロールがあり、検索話題になりやすい ワンクリック測速はこのボタンの短い名前で指されます。実行すると一覧の各行へミリ秒・失敗・アイコンが再描画され、一時的にネットワーク負荷が上がります。ノート利用時は電源環境によってはスパイク値が増えるだけなので、その場の「相対順位」を見る使い方に留めると安全です。

数値・記号をどう解釈するか

表示は購読作者が決めた実測 URLへの往復遅延で、ゲーム応答時間やCDNスループットそのものとは一致しません。地理的ドリフトや提供者側のQoS で上下するのが普通であり、並び順が「体感の快さ」の近似に過ぎないこともあります。全行がタイムアウトになる場合は単一ノード不全ではなく、コア停滞・ローカルDNSループ・競合VPNなど上位要因から疑ってください。RuleGlobal の切り替えは測定中も参照します。

更新タイミングと運用ヒント

購読を手動または自動更新した直後はノード集合が入れ替わるため、遅延測定をもう一行走らせるのが作法です。また Verge Rev の購読更新間隔 と突き合わせ、夜間のみ更新されるプリセットでも朝に再測すればリストと数値が揃います。キャプティブポータルのWi‑Fiでは測速だけ異常値になることがあり、ブラウザでポータルを抜けたうえでもう一度 Proxies に戻ると冷静に判断できます。

ノート環境での補足

Apple Silicon は省電力性が高い一方、電池駆動中に省電モードへ寄ると一時的にラジオ状態が変化しレイテンシーがぶれることがあります。比較の公平性を稼ぐ場合は電源アダプタ接続下で二度測って中央を取る程度の単純ワークフローを推奨します。BluetoothテザやUSB共有ではMTU が絡むので、単一ノッドだけ異常でもまずリンク層から疑ってください。

ポリシーグループを UI で読む

ポリシーグループは候補ノード複数へ振る舞いを束ねる入れ物で、画面上は次に典型化されます。

購読作者がグループを多段ネストさせているとき、末端だけ変更して親が自動に戻ると体感がブラさないままになりますので、Proxies で折りたたみを広げ親子構造を一度俯瞰してください。proxy-groups の字面を開かなくてよいのが GUI の利点です。より設定寄りに潜る場合は ポリシーグループ/url-test/fallback の深掘りと併せて読むと、自動箱の評価周期も腹落ちします。

手動でノードを切り替える手順

手順自体は単純ですが、順序を入れ替えるとログ上は反映されているのにアプリ体感が変わらない状態が続きます。

  1. 稼働とモード確認RuleGlobal のどちらで試すかを決め、コア稼働を確認します。Global は切り分け向きです。
  2. システムプロキシまたは TUNmacOS のシステム設定 → ネットワーク → 詳細 → プロキシにローカルの HTTP/SOCKS が立っているか、あるいは TUN がオンかを確認し、対象アプリがどちらの経路を取るべきか合わせます。迷う場合は macOS TUN とシステムプロキシの衝突 が近接トピックです。
  3. Proxies を開いてセレクターを選択:購読でよくある「PROXY」「节点选择」「手動」のような名前のセレクター型グループへ移動し、候補をクリック確定します。タッチパッドでの誤選択に注意してください。
  4. 親子チェック:上位グループが auto のままなら親の自動結果が再び子へ流れ込みます。
  5. Connections とログで証明:対象ドメイン/プロセスが狙いどおりポリシーに載っているかを Connections で見ます。接続ログと TLS と併用すると証跡が揃います。

「手動変更が効かない」典型原因は、(1) 上流がまだ auto、(2) 対象アプリがプロキシ非参照、(3) TUN とシステムプロキシの期待がずれ、(4) 別プロファイルが生きている、のいずれかです。項目を一個ずつ戻して再現条件を確定させてください。M チップ と Intel 共存マシンの移行時に古い構成プロファイルだけ残っているケースにも注意しましょう。

ルール・チェーンとのつながり(概念)

ポリシーグループはルールセットがドメイン・GeoIP を判定したあと参照されるため、画面上でセレクターを換えてもルール側が異なる親グループへ向けている場合は出口が変わりません。ルール一覧が見えるビルドなら、ターゲットFQDN がどこでマッチしているか確認してください。広い説明は ルール分流ベストプラクティスへ譲り、本稿は GUI での追跡止まりです。

Apple Silicon Mac では開発者ツール類やコンテナワークロードまで同一マシンに同居しやすく、単一ブラウザで試してもほかのアプリ経路とはズレます。体感がサイトごとに違うときはアプリ単位ログを増やしてください。

つまずきどころの切り分け

YAMLを開く前に押さえるパターンを列挙します。

コンプライアンス:教育機関や企業ネットワークでプロキシ/トンネルが禁止されている場合があります。許可環境のみで読み替えください。

よくある質問

遅延がすべてタイムアウトに見えるときは?

購読更新とコア状態を確認し、続けて macOS の VPN/フィルタがルートや DNS を握っていないかをチェックしてください。レイテンシー列は単体試験であり常時経路とは限りません。システム設定で不要なほかVPNプロファイルもオフにします。

YAML を開かずにノードだけ変えたい場合は?

セレクター型のグループを Proxies で直接選べば YAML レスで反映されます。親が自動箱のときは親も含め順序が重要です。「手動系」名前のグループがある購読はそこへ寄せます。

url-test グループとワンクリック測速は同じ?

異なります。GUI の一斉測定はユーザー操作のスナップショットであり、コア側 url-test は周期評価です。誤認しないよう更新周期を頭に置いてください。

メニューバーだけで済ませたいときは?

ビルドによってはバージョンによりメニューからモード変更や現在ノード確認ができる場合があります。詳細ウィンドウの Proxies ほど親子構造が見えないので、複雑な購読では本体ウィンドウ併用を推奨します。

権限/購読が固まっていないと本章のボタン操作だけでは不安定になります。Apple Silicon Mac での Verge Rev 初期導入、クロスプラットフォーム視点では Windows 11 版の同テーマ編、深い自動選択理解には ポリシーグループ詳説 をあわせてください。

まとめ

Apple Silicon Mac 上の Clash Verge Rev で日々繰り返すのは、Proxies でのワンクリック測速によりレイテンシー表示を刷新し、ポリシーグループのセレクターで手動ノード選択を固定し、Connections で証明するサイクルです。TUN とシステムプロキシの前提を明示しておけば体感とのズレも縮みます。YAML不要で済ませられるのが GUI ワークフローの利点であり、親子構造だけ押さえれば十分実戦投入できます。

テキスト中心の旧クライアントや更新停止フォークでは、画面上で測速列とログを同等の粒度で眺めにくく、自動ポリシーグループ階層が厚い現在のプリセットとは相性が悪くなりつつあります。入手導線と複数プラットフォーム横断での再現可能性がそろっていると運用監査にも寄与します。その観点で Clash V.CORE は測速・ログ・ルール確認をひとつの導線に寄せやすい選択です。

入手がまだの場合は ダウンロードページ から適合ビルドを取得し、上記順に 遅延測定ポリシーグループ操作を試してください。